2010,9,17 一般質問 ビデオもどうぞ

平成22年9月17日(金) 平成22年9月定例会 石黒覚一般質問原稿

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  それでは、私からも通告に従い一般質問を申し上げさせて頂きたいと存じます。前者と重なる質問につきましては、何卒ご容赦賜わりたいと存じます。

 本日の一般質問の内容を改めて考える時、一抹の寂しさに襲われてしまいます。6月議会の一般質問、そして、先日の総括質疑、また、前期4年間で所属させて頂いた総務常任委員会や民生常任委員会においての議論、何度となく交わさせて頂いた一般質問でのやり取り、予算特別委員会や決算特別委員会での議論、全ては純粋に酒田の次の世代に輝いて生きる子供たちが中心にいて、真っ直ぐに教育委員会の皆様と向き合い、真摯にお互いの子供たちへの思いをぶつけ合ったものと信じてきました。確かに、教育委員長はじめ教育委員の方々、教育長をトップとする事務方の皆さん、それぞれの経験と知恵によって支えられている酒田の教育であることには、いささかの疑いもないところではございますが。

 しかしながら、私くしは、今回の中学校統合に関わる校名問題の経過を振り返る時、総括質疑でも申し上げました「人は本当のいいことを考えないではいられない」と言う、宮沢賢治の童話に出てくる人間の本質が、何かよくわからない外圧や、ほんの小さなボタンの賭け違いから、結果として導かれるひとつの方向が、大きな傷跡を残す結果となることに、適正な修正が図られる民主主義が未だ未成熟と言わざるを得ない、この酒田市の現状が本当に残念でなりません。そうは申し上げても、後ろを向いている時間など私たちには許されないことも、また現実です。統合校名に関わる議案は可決されましたが、今後のためにも改めていくつかご所見をお伺いいたしておきたいと存じます。

 そこで、まず一点目は、酒田市における民主主義の現状とその成熟すべき未来へ向かう行政、議会の姿勢と役割について、幾つかお尋ねを申し上げる中から、反省をする必要があれば率直に反省をし、認識を新たなに次の課題へと、進んで行きたいとの思いを共有できればと存じます。

一番目は、これまでの一中・五中統合議論から見えたものと言うことで、一つは、次の世代の子供たちを育てる中枢である教育委員会が、市民を2分してしまう事態を招いたことは周知の事実でございます。教育委員長、教育長は市民の皆様に向けて陳謝をされておりますが、一体何について謝っておられるのか、またその原因は何であると認識されておられるのか、正直なご答弁を賜わりたいと存じます。

二つ目は、地方分権社会から地域主権の国づくりへ向かう現在、あるいは右肩上がりの経済最優先社会から、少子高齢化が極めて速いスピードで進む中での福祉優先社会が求められる今、市民と協働でまちづくりを進める時代であり、市民の意見を十分把握し尊重する時代であることは、今さら言うまでもないところでございます。この度の校名決定については、最終的に教育委員会が決めるとしながらも、統合準備委員会の議論も重く受止めるとしていたはずであります。しかし、結果として民主主義を疑わざるを得ない結論から混迷を招く事態となりました。改めて教育委員会が考える、そして子供たちに伝える民主主義とは、如何なるものなのか明確にお示し頂きたいと存じます。

二番目は、一中・五中統合に関する今後の議論の方向についてお伺い致したいと存じます。

一つは、統合準備委員会の議論は、何処まで出来上がっているのかと言うことでございます。また、どのような課題が残されているのか、お示し頂きたいと存じます。

二つ目は、例えば、制服については専門の部会で対応しているようですが、統合時から全員同じ制服にして新たな出発の思いを一つにする意味では、それが可能な時点で教育委員会として、方針を示す必要はなかったのでしょうか。一中・五中の状況はどのようになっているのか、それはどのような理由なのか、確認を致しておきたいと存じます。

三番目は、二中・平田中の統合議論、さらにその先の学校統合議論における教育委員会の考え方、姿勢についてお伺い致したいと存じます。

一つは、二中・平田中の校名決定方針に対する説明についてであります。具体的にどのような説明を行なっているのか状況をお示し頂きたいと存じます。

二つ目は、今後予定されている学校の統合に際し、例えばナンバーの無い学校の統合などにおいて、方針が定められているのか、今後定めていかれるのか、確認を致しておきたいと存じます。

四番目は、教育委員会の使命と次世代に対する責任のあり方についてお尋ねを致したいと存じます。

一つは、8月25日開催の教育委員会の席において、5名の教育委員から、「子供たち」あるいは「生徒たち」と言う言葉が一度も発せられず、統合校名が子供たちとは無縁のところで論じられていることの違和感と、教育委員会は一体誰のために議論しているのか、と言う疑問と驚きと、憤りさえ覚えた所でございます。少なくとも子供たちの将来、未来、心のありようについて語られてしかるべきではないのでしょうか。そのことへのご所見をお聞き致しておきたいと存じます。

二つ目は、何度もお聞きを致していることでございますが、教育委員会は、子供たちに民主主義を正しく教える立場にあることは、言うまでもないことだと確信致しております。教育委員会の使命とは、如何なるものなのか、改めてご所見をお伺い致します。

三つ目は、先日、総括質疑でも同様の質問を申し上げましたが、一中・五中統合校名の決定の経過について、疑問のある子供たちが居るとするならば、教育委員会の決定に至る真実を、説明すべきではないかと考える所でございます。子供たちの心を思うと、むしろ避けたほうがいいのかもしれませんが、実際に説明するか否かは別にして、自信を持って説明できる経過だと考えていらっしゃるのか確認を致しておきたいと存じます。そのことが今回の教育委員会の議論経過において民主主義が守られたか否かの、重要な判断材料であると考えるものでございます。

五番目は、酒田市における多くの課題に対するこれまでの対応と説明責任のあり方について、お伺い致したいと存じます。

最近、頻繁に大切な部分で市民の皆様との行き違いや混乱があると感じています。市民の皆様に向けての説明の仕方や、情報発信のあり方に、原因があるのではないかと思うところでございます。個人的な受止め方ではありますが、計画すら持たずに、目的を説明せずに、工事のやり方を説明したり、方針を示さないまま取り合えず自由に議論をさせたり、決める時は一部の声の大きい方や誰かの都合のよい方に急転直下決定するなど、私の中では決して有り得ない、民主主義とは程遠い、行政に有るまじき強権が横行していると感じてしまうのですが、如何でしょうか。これまでの市民の皆様に対する対応と説明責任のあり方は本来の民主的なものだと自信を持っていえるのか、率直なご所見をお伺い致しておきたいと存じます。 

次に二点目でございますが、平成23年度予算編成に向かう阿部市長の姿勢について、お尋ねを致したいと存じます。

まず一番目は、平成21年度決算から見える酒田市の課題についての認識をお聞かせ頂きたいと存じます。

一つは、平成21年度決算から、投資に対する成果と言う点で、課題をどのように認識されているのか、お聞かせ下さい。

二つ目は、特に平成21年度決算から覗える点ですが、経済・雇用対策などにおいて、かつてない規模での施策展開がなされたことは、先の決算審議でも論じられたことは、今さら言うまでもないことであります。私はこれまで何度も人口減少のスピードダウンのための明確な施策が必要であると訴えてまいりました。しかしながら、その大きな投資が我が酒田市の緊急の課題であります、人口減少のスピードダウンと言う点においての施策としての効果が得られたのか、率直なご所見をお聞かせ頂きたいと存じます。

二番目は、市長が導こうとする酒田市の未来と行政の姿についてお伺い致したいと存じます。平成21年度決算を踏まえ、酒田市の未来をどのように見ているのかお伺いを致しておきたいと存じます。

三番目は、平成23年度予算編成に向かう基本的考え方と重点政策の位置づけについて、お伺い致しておきたいと存じます。(1)、(2)を踏まえ、現時点における来年度予算の基本的考え方と、何を重点にしていかれるのか、ご所見をお示し頂きたいと存じます。

 次に三点目は、次期行財政集中改革プランの目指す方向について、お伺い致したいと存じます。

一つは、行財政集中改革プランの達成度と課題の整理と言う点について、お伺い致したいと存じます。これまで5年間の行財政集中改革プランの総括で、明らかになったものは何か、その結果を受けて、見えてきた課題は何か、について具体的にお示し頂ければと存じます。配布頂いている資料をじっくり読み込めば、わかることかもしれませんが、まずは当局の認識も含め、確認させて頂きたいと存じます。

二つ目は、時代の変革に対応する行政のあり方、行政刷新の必要性について、お伺い致したいと存じます。現代の社会情勢の変化のスピードは、驚くものがございます。経済情勢、雇用不安、政権交代などを含めた政策転換、刻々と情勢が変化していく中で、地方自治体においても、的確にその時代の変化に即した行政の刷新が必要であろうと思うところでございます。現在検討中の今後5年間のプランは、まさにそうした視点で、社会変化のスピードに遅れることのない刷新を目指していると言う、考えだと受止めてよろしいのでしょうか。これまでの検討の内容も含め、お示しを頂きたいと存じます。

以上、お伺い申し上げまして1問目と致します。

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